あらゆる家事の中でダントツに嫌いなのが掃除である。そのため12月は本当に憂鬱だ。クリスマスの華やかなメロディや、仕事納めに奔走する慌ただしい足音に交じり、耳をふさぎたくなる言葉が聞こえてくる。そう、「大掃除」。
そりゃあ私だって初日の出もはね返すほどの、一点の穢れもない輝かんばかりの部屋で新年を迎えたい。この1年で積もったホコリ、こびりついた水垢、蓄えられた油汚れ。これらを1つひとつ落としていけば、今年あった悲しいことや苦しいことも一緒に流れて行ってくれそうだもの。
そんな私に何か大いなる力が「一年の最後ぐらいしっかりしなさいよ」と言ったかどうかは分からないが、先日急にめちゃくちゃ掃除したいモードになった。これは年に数回しか発生しないSSR級のステータスである。
まず目を付けたのがコンロ。食いしん坊の私のために、しゃかりき働いてくれた大切な相棒だ。この1年のお礼も込めて新品のようにキレイにして見せようではないか。調べたところ油汚れには重曹が効くらしい。水を張った鍋に五徳を入れ、そこに重曹を加えて火にかける。
そこまで読んで気がついた。私の部屋はコンロが一口しかないことに――
さっきまで天井をぶち破らんばかりに上昇を続けていたやる気ゲージが、ナガスパのスチールドラゴンばりに急降下していった。(ちなみに三重県にあるナガシマスパーランドランドが擁する「スチールドラゴン2000」は日本最大落差のジェットコースターである。)
もうさ、別にいいじゃん、多少汚れててもさ。それで死ぬわけでもあるまいし。ほどほどでぼちぼちがいいんだ、こういうのは。
とりあえずコンロの掃除は未来の私に任せよう。よろしく!
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