穴だらけの常識がひとつ埋まった

職場の先輩が結婚することになった。長いことお付き合いしていて、「年齢のこともあるし、まぁ結婚という形にこだわることもないかな」と話していたこともあったのだけれど、これからのことを考えた結果、籍を入れる方向に話が進んだらしい。

形にはこだわらないとは言っていても、やはり籍を入れるとなると嬉しいのだろう。ここ最近は幸せオーラにあてられて、営業所内の若手もおっさん上司もなんかフローラルな香りがするような気がする。

私自身は独身で今後結婚するつもりはない。片手で収まるほどの友人もみな独身で、結婚式に参列したことも数えるほど。こういう人間がどうなるかというと――

婚姻に関する知識が恐ろしくスッカスカになる。

婚姻届を初めて見た。京都はご当地？バージョンみたいなのもあるらしい。働いている会社の従業員数もいるとのこと。結婚するのに関係ないのでは？

狭い世界で生きていると触れることのない出来事に遭遇できる。これがあるから趣味・指向の合わない人もいる職場がちょっと楽しく思えるのである。

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