からふね屋珈琲という店がある。京都・大阪を中心に展開している喫茶チェーンで、一番の売りは100種類を超えるパフェである。
↓ちなみに今年、推しの誕生日をここでお祝いした
選ばせる気があるのかと聞きたくなるほどの数だが、一度目にしたら頭から離れないだろうメニューもある。それがエビフライやからあげが添えられたパフェ。
別添えではない。色鮮やかなアイスクリームやなめらかな生クリームに、普段なら千切りのキャベツにするようにその黄金色の体をゆったりと預けている。惣菜系のクレープとも違うカテゴリー。私はショーウィンドウに並ぶサンプルを目にするたび、パステルカラーのゆめかわ舞台で踊るEXILEを想像する。
いつかは挑戦したいと思いつつ、いまだその機会には恵まれていない。これは極端としても、行ったことのない店や食べたことのないものを注文する、いわゆる「冒険」は割と好きな方だ。
ただ先日の「冒険」は残酷だった。寸志という名のボーナスが入り、懐が子猫を抱ええているかのようにすこーしばかり暖かかった私は、ずっと気になっていたいちごサンドを買うことにした。生クリームをたっぷりと挟んだサンドが2つ、フィルムの中で窮屈そうに寄り添っている。手に持ってもずっしり重い。クリームの上に横たわるいちごが蠱惑的でクラクラしそう。700円と書かれた値札も、今日の私には怖くない。
大口開けて一口。うんうん、クリームが甘い。もう一口。うんうん、いちごおいしい。うん、うん……うん。いや、まずくはないよ。おいしい……んだけど、なんか、なんて言うか……思ってたのと違う。
700円は大きい。だってひるまックのビッグマックセット買ってもおつりがくる値段だ。期待してもしょうがないと思う。それなのにイマイチって……。これならいっそマズい方が良かった。
今私の冒険は目的地にたどり着けず、海上をさまよっている状態。錨を下ろしたい。つまりおいしいいちごサンドが食べたい。
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