思ってたんと違うと思ってたけど違ってなかった

「スペイン人は陽気」という話をよく聞く。もちろん国籍だけで性格が決まるなどとは考えていない。ここまでグローバル化が進んでいれば、生まれ育った国とは別の国籍を取得して住んでいる人はたくさんいるはずだ。あくまでも血液型や星座、いまならMBITでの性格診断みたいな話。

実際にバルセロナに行った感想は「スペイン人、言うほど陽気ではないよな」である。みんなとても親切で気持ちの良い人たちばかりだった。だが特筆するほど常に明るいとか、今にもステップ踏み出しそうな、ラテン系の雰囲気は感じなかった。

やっぱりステレオタイプはよろしくない。そう結論付けたのだが、先日バルセロナで撮った写真を見返して気づいたことがある。

バルセロナはとにかく街並みが美しく、目につく建物を手あたり次第写真に収めていた。大通りから一本入った道に面した石造りの建物には、明るいグリーンに塗られた窓枠に鉄製の柵、そして柵の隙間から零れるように咲く白い花。すべてが完璧すぎる。もちろん写真を撮っていたのだが、そこに写っていた。両手でサムズアップしてカメラに目を向けている男性が。

そしてもう1枚。住宅の前に止まっていた宅配業者のバン。運転手がこちらを向いてピースサインしてる。

写真見るまで全く気付かなかった。めちゃくちゃアピールしてくれてたのにスルーしてたなんて嫌なやつじゃないか、私。

ステレオタイプで決めつけるのは良くない。ピザが嫌いなイタリア人もいるだろうし怠け者なドイツ人もいるだろう。でもスペイン人に陽気な人がいるのも確かだと思う。

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