なぜ自転車はアパートの駐輪場から消えたのか③

↓前回

↓その①

盗難届を出すと警察官の方から色んなことを聞かれます。自転車そのものの特徴はもちろん、なくなった場所や最後に見た時間とか。見つかる可能性を少しでも上げるためだと思うんですけど、「今売ったらどれくらいの金額になります？」は返答に困った。

いくら安いとはいえ1回しか乗ってないし。でも1回は乗ってるわけだから、未使用品として売れるわけではないだろうしなぁ。フリマサイトとかオークションサイトで発見された場合を想定しての質問なんだろうか。

自転車に施錠していたかも聞かれました。もちろん後輪に備え付けのカギをかけていたのでその旨を説明したら、あれ「馬蹄錠」と言うんですね。馬蹄は蹄鉄と同義で、馬の蹄を保護するために着けているU字の器具のことですね。形が似てるから馬蹄錠なんだろうか。初めて知った。

交番なんていう非日常の場所で質問攻めにあってたので、脳が追い付いてなかったんです。それで「あの、後ろの、ぐるってしてガシャーンっていうタイプの鍵を……」みたいな説明をしてしまったのでめちゃくちゃ恥ずかしかったです。

心理ダメージを1くらった、知識が1あがった、みたいな出来事でした。

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