京都人は10年にしてならず

奇跡の9連休――今年の年末年始はそう呼ぶらしい。確かに曜日の並びがカレンダー通りに休める人にとっては素晴らしい。カレンダー通りに休める人にとっては。今の職場は365日営業のマーチを奏でているため一切関係ない。私も31日まで仕事である。最後に9日間も休んだの、前職の有休消化時だったな。

ただ今年は年始から3日間休みをもらえたので、文字通りのお正月休みとなる。色々考えた結果帰省することにしたため、お土産を買いに行った。

↓高いお金払ってまで帰りたいのか正直今も悩んではいる

漬物が食べたいという母のリクエストを叶えるためにデパ地下へ。ぽたぽた焼きのおばあちゃんのような店員さんがおすすめしてくれた漬物セットを購入。常温で持ち帰れるとの話だったので、これなら他のお土産と一緒に郵送できる。

年末ということもあり店は大賑わい。会計の順番を待っている間、店員さんからどこから来たのかと声をかけられた。

久しぶりだ。引っ越してからしばらくは、行く先々でどこから来たのかと聞かれたものだったな。おのぼりさんの雰囲気が隠せていなかったのだろう。それから早10年近く。すっかり地元民になったかと思いきや、生粋の人から見ればまだまだということか。

無難に新潟からですと答えると、遠くから来ていただいてと言ってくれたが嘘をついているようで罪悪感を感じる。嘘ではないけど本当のことを言ってるわけでもない。なんとも形容しがたい気持ち悪さ。

その土地に馴染むのは簡単ではないらしい。

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