毎日湯船の掃除をするのが面倒なので、基本的には年がら年中シャワーで済ませている。ただ元々はお風呂大好き人間のため、本当はお湯につかりたい。どうしても我慢できなくなった時には銭湯に行く。どれだけ家から近いところに行っても、夏場は汗をかかずに帰ることは不可能とわかっていても行く。どうせ帰ってからまたシャワー浴びるんだから無駄じゃない？という思いが胸をかすめても行く。
無駄でもお金がかかっても、いつもと違う環境で入浴するのは楽しい。部屋の小さなユニットバスがエコノミークラスなら、銭湯はさながらファーストクラス。洗い場も湯船も広々としていて最高。あぁ、早く足を伸ばして湯につかりたい。
はやる気持ちを抑えてまずは体を洗う。もちろんマナーはしっかり守りますとも。ふと、目の前に掲げられた鏡に映る自分を見て思った。
なんか……すっげ～～～焼けてる!!
腕と体の色が全然違う。日焼け止めちゃんと塗って日傘も差してたのに！というかノースリブなんて着てないのになんで水着着てるみたいな焼け方するんだ？
別に美白命というわけではないけど地味にショック。たるんでるあんなところやそんなところから目を背けたくて鏡見てなかったけど、もうちょっと自分を見ることにしよう。
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