この夏のハイライト

絵日記

今年こそ海に行こう。地域のお祭りをのぞくのもいいかもしれない。花火……は難しいかもしれないが、遠くからでも眺められるポイントを探してみよう。

なんてことを毎年夏が始まる前は色々考える。そして毎年ほとんど達成できない。家と職場を往復し、休みの日はクーラーの効いた涼しい部屋でゴロゴロするばかりである。嘆かわしい。夏を楽しみたい気持ちはあるが体がてんで追いつかない。

そんないつもと同じ夏の一日になるはずだったとある日。出先で道にずらっと燈籠が並べてあるのを見た。それぞれの燈籠に描かれている絵は、その地区の子供たちが描いたものらしい。このことからもわかるように、わざわざ観光客が見に来ることもない、この地区でひっそりと、でもずっと続けられてきたのもなのだろう。

私のようなたまたまここを訪れて物珍しそうに眺めている人たちに交じって、とある燈籠の前に立ち止まっている集団がいた。どうやら家族らしい。年配の男女がすごいすごいと言いながら燈籠をしきりに写真に収めている。傍らにはちょっとはにかむ女の子。なるほど、家族みんなでこの子が描いた燈籠を見に来たのね。

なんだかすごく良いものを見た気分。花火も屋台もお囃子もないけど、今年一番日本の夏を感じた。まだまだ暑いけど夏は終わる。今年は良い夏だった。

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