
職場に大変な読書家がいて、読んだ本の感想なんかをよく話してくれる。彼女は警察ものや時事ネタを取り扱ったミステリーやサスペンスをよく読む一方で、ホラーは苦手なのだと教えてくれた。私もホラーは大の苦手である。
子供のころから怖がりで、今はめっきり減ったが、夏になるとこぞって放送されていたホラー映画のCMには並々ならぬ恨みがある。あれらのせいで二度と見ることが叶わなくなったビデオが何本あったことやら。CMの間はNHKにチャンネルを変えていたことが懐かしい。
そんなだからホラー小説など絶対に読まない。正直家に置いておくのも嫌だ。以前、辻村深月の『きのうの影踏み』を題名に惹かれて購入したら、恐ろしいホラーの短編集だった。それ以降、本はざっくりとでも内容を確認してから買うことにしている。件の短編集は今、本棚の奥に封印してある。
映像ももちろん怖いのだが、文章で想像させるのはもっと怖い。脳に深く刻み込まれて、忘れられないような感覚がするからだ。対して彼女はどちらかと言えば映像の方がより怖いという。その理由が
写ってないものまで見えるから。
……?????見えるとは?
思ってもいない理由すぎて唖然。見えるのに怖いんだ。見えるから怖いのかな。なんにせよホラー小説の主人公になった気分。背筋がぞくりした。
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