先日大丸京都店に行ったら「HAWAIIAN SWEETS COMPANY」というお店が期間限定で出店していた。マラサダを売っていたので思わず購入。マラサダは中にクリームの入ったハワイのドーナツ。ミスドのエンゼルクリームみたいな。
以前もどっかで見かけたと思って調べたら、東京と大阪の百貨店を中心に、全国で出張出店をしているお店のよう。東京と横浜に常設店あり。
この機会に色々調べたら、マラサダの発祥はポルトガルとのこと。イースト菌で発酵させた生地を丸めて揚げて砂糖をまぶしたもの。見た目は今のマラサダと大して変わらなさそう。当初は中にクリームも入ってなかったらしい。
ポルトガルから遠く離れたハワイに、どういう経緯でこのマラサダがやってきたのかは下記に詳しく書いてある。
元々は北アメリカとヨーロッパの間、大西洋の真ん中に位置するアゾレス諸島のサン・ミゲル島の特産品。ポルトガルは1427年にこの島に入植し、現在はポルトガル領。
19世紀に入ると、ハワイでは砂糖やパイナップルを生産するための労働力として、移民労働者が歓迎された。太平洋の他の地域から多くの移民が渡ってきたが、すでにサトウキビ畑で働くノウハウを持っていたアゾレス諸島やマデイラ諸島の移民はハワイ政府と最も有利な契約を結ぶことができた。この移民たちが持ち込んだレシピの1つがマラサダ。
記事によると、マラサダと普通のイーストドーナツの違いは小麦粉1カップに対して卵1個という卵たっぷりの生地と、牛乳やクリームを使うこと。イーストドーナツのレシピを色々見たけど、小麦粉1カップ(約100g)に対して卵1個は分量としてかなり多い印象。
マラサダがこうもたっぷりの卵を使うドーナツなのは、カトリック教徒がキリストの復活を記念する復活祭(イースター)の準備をする期間である四旬節(しじゅんせつ)に由来している。四旬節はイエスが荒れ野で40日間断食をしたことからきていて、同じようにこの期間は節制が求められる。
四旬節の前に卵や牛乳を使い切ろうと、これらをたっぷりと使ったデザートが用意されるようになり、マラサダが現在の形になっていった。意外と奥の深いスイーツだった。
HAWAIIAN SWEETS COMPANYのマラサダはフレーバーがいくつもあり、色々悩んだけど、ハワイっぽい「マカダミアクリーム」を選択。ハワイはマカダミアナッツも有名だし。(他にはハワイアンソルトとかピスタチオクリームとかも美味しそうだった。)
食べてみるとマカダミアナッツの香りがいっぱいに広がる。ナッツの風味が影響してるのかクリームも軽めな印象。クリームには砕いたマカダミアナッツが入っているから食感の良いアクセントになる。揚げドーナツに砂糖をまぶしたもの、と聞くと激重スイーツに感じられるけどペロっといける。
気分だけはハワイに行った気分。早く気軽に旅行行けるようになってほしい大丸京都店では今月25日までやってるみたいだから、期間中にまた買ってこようかな。
↓ランキング参加しています。
にほんブログ村
にほんブログ村