京都が誇るローカルパン屋、「志津屋」と「進々堂」。どっちもまぁまぁ行きますが、どっちのパンが好きだとか、それぞれこういう特徴があって、というのはよくわからないんですよね。せっかく近くに両方のお店があるし、食べ比べしてみようかと思います。
最初に選んだのは硬めのパンの中にチーズが入っているパン。特に理由はなくて単に私が好きなだけ。このタイプのパン、どこのお店にも置いてあるし子供の時から大好き。パンというかチーズが好き。
志津屋はこの手のパンを「クラッシュチーズ」という名前で税込み250円(2021年12月現在・テイクアウト価格)で販売。
対する進々堂は「トロワ・フロマージュ」という名前で税込み290円(2021年12月現在・テイクアウト価格)で販売、トロワ(trois)はフランス語で「3」、フロマージュ(fromage)は同じく「チーズ」という意味。公式ホームページにもあるように3種類のチーズが使用されているとのこと。
志津屋の「クラッシュチーズ」は使用されているチーズの数や種類の記載はなし。値段は進々堂の方が40円高い。使っているチーズの分かな?ちなみに重量は志津屋が109gで進々堂は96g。これはほぼ誤差の範囲内と考えていいでしょう。
他の店ではブールフロマージュとかフロマージュ・オ・ブールの名前で売られている。ブール(Boule)はフランス語でボール。
ただし、Bouleとfromageで検索すると「Boule de fromage」という名前で、ハーブやベーコンと混ぜ合わせたチーズを球体にして、揚げたり豆やナッツで周りを覆った料理が出てくる。このパンはかすりもしない。
「パン」が入っていないからダメなのかと思い、+「pain traditionnel」(フランスパン)で検索。サジェストで出てきた「pain et fromage」(「et」はフランス語で「~と」、英語で言う「and」のことらしいのでチーズパン、みたいなことでいいのかな)を見てみると、色々出てきたけど1番多かったのは丸型のフランスパンに格子状の切り目を入れて、間にチーズを挟んで焼いたもの。パーティー料理かな。パウンドケーキみたいな形でチーズを混ぜ込んでいるやつもあった。
フランスパンの中にチーズを入れて焼くスタイルはそんな珍しいものじゃないから、恐らくフランスにもある。ただし少なくとも日本で使用されている名前では販売されていないみたい。
それとも本国フランスでは中に何かを入れて焼くなんてのは邪道、とかあるのかな…
肝心の味の方はというと、まず志津屋の方はパンが柔らかい。顎が疲れるのがこのパンの特徴の1つだと思っているが、それがない。チーズの下にマヨネーズがあって、お腹すいてる時に胃袋を直撃する酸味の強い良い香り。「お総菜パン」という感じ。
進々堂の方はオーソドックス。パンもフランスパン特有の固さ。おそらく3種類のチーズを生地でくるんで焼くシンプルな構造なので、口に含むとチーズの香りが広がっていく。1つ1つのチーズが大きくカットされているため食べ応えあり。チーズを味わうパン。
志津屋の「クラッシュチーズ」は幅広い年齢層に支持されそうなお総菜パン、進々堂の「トロワ・フロマージュ」はチーズ好きな人は絶対に好きなパン、という印象。同じタイプのパンなのに違いがあって面白い。次はどのパンにしようかな。
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