どこからお電話かけてます?

絵日記

京都の中心部は碁盤の目になってるから、道がわかりやすいと語る人がいる。それはあくまで京都で生まれ育って長く住んでる人だけではなかろうか。確かに大きい道路は定規で引いたようにまっすぐだが、その間は細い路地が毛細血管のように張り巡らされている。そもそもいくら地図上では碁盤の目に見えても、実際歩いてみると巨大迷路に迷い込んだかのような複雑さを見せるのが京都の町なのだ。

8年近く住んでる私がこんな状態なのだから、観光客がどうなるかは想像に難くないだろう。昨今は便利な地図アプリもあるので、自力で迷宮から脱出する人がほとんどである。それでも稀に進むべき道を見失った哀れな子羊、もといお客様からの悲痛な電話がかかってくることがある。

不慣れな土地に来て自分がどこにいるか見当もつかない不安はわかる。予定も詰まっているだろうし焦る気持ちも理解できる。ただ現実を見てほしい。その目に映った景色を正確に伝えてほしい。私たちが望むのはそれだけ。京都駅で降りて周りに何もないなんてことはないのよ。どこ行っちゃったの?時空超えちゃった?異世界転生しちゃった?

道案内、教える方も教えてもらう方も中々地獄である

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