いちごがいっぱい⑦:苺香

おいしい日記

先月から私の労働モチベーションだった京都高島屋で開催されている「春のVery Strawberry」フェア、ついに火曜日で終了。

終わったら何を楽しみに働けばいいのか。もっと色々食べたかった。これが最後かなぁ、と思いながら購入したのは千本玉壽軒(せんぼんたまじゅけん)とのコラボ商品「苺香(いちか)」。

千本玉壽軒は京都市上京区の織物で有名な「西陣」エリアにある和菓子屋。近くには北野天満宮や上七軒がある。お店のはじまりは江戸時代後期。元々機織りの仕事のかたわらに作っていたものが評判になり、以来ずっと菓子作りを続けている。

大正時代に道路拡張のために徒歩10分ほどの場所に店舗を移動。こちらが「本家玉壽軒」。 千本玉壽軒 はこの本家で修業を積んだ創業者がのれん分けで開いたお店。

この千本今出川にある本店以外だと、ジェイアール京都伊勢丹にもコーナーがある。あとは京都駅内や百貨店内の京都の名産品を集めたコーナーに名を連ねています。京都高島屋もそのパターン。

人気なのか買いに行ったら「ラス1でした。」とのこと。買えてよかった~~~~

家でケースを開けようとふとシールを見ると

普段練り切りなんてほとんど食べないから、原材料が意味不明すぎる……

そもそも練り切りってどんなお菓子なのかもイマイチわかってなかったので、これを機にちょっと調べてみた。

練り切りは正式名称を「練り切りあん」という和菓子の一種。白あんに山芋や求肥などつなぎとなる食材を加えて調整し、色をつけたり細工をして作成する。

つなぎとして使用される食材は地域や店舗によって特色があり、京都ではつくねいも(大和芋)を使用することが多いという。

出てきた、大和芋!というか練り切りって山芋使ってるのね。山芋はとろろのイメージが強いから、お菓子に使われているの意外だな。

原材料にも(やまいも)とあるように、大和芋は山芋の一種。実際は「山芋」という品種はなく、長芋やつくねいも、そしてこの大和芋などヤマノイモ科に属する芋をひっくるめて 「山芋」と呼んでいる。大和芋はイチョウの葉っぱのような形をしていて、長芋より水分が少なく粘りが強いのが特徴とのこと。

スーパーで見かけることあるけど別の品種だったのか。たまにニュースになる変な形の大根みたいなもんだと思ってた。

そしてこの大和芋を含めた粘り気の強い山芋とあんこを練り上げたものを特に「薯蕷(じょうよ)練り切り」と呼んだりもするそう。

ここまで調べた段階で知らなかったことが多すぎて、ものすごい賢くなった気分。

もう1つ初めて見る名前だったのが「手亡豆」。これは白いんげん豆の品種の1つ。白いんげん豆の中では小粒で、ほとんどが白あんの原料として使用されている品種とのこと。海外では料理にも使われているらしい。

原材料1つとっても色々違いがあって面白いし、和菓子も奥が深いな。

この苺香も山芋が入っているからか、普通の練り切りよりも柔らかい。栗きんとんみたいというか、優しい味がする。いちごと練り切りあんの間には小豆あんが入っていて、このあんこも滑らかで控えめな甘さ。ベリーツは言わずもがななみずみずしさで本当に美味しい。

全体的にいちごが主役になるように他は控えめ。だけど練り切りあんも小豆あんもこれだけしっかりしてるからいちごを支えられるんだな、とわかる作り。めちゃくちゃ美味しい。

元々あんこ好きだったけど、和菓子っておいしいものだと再認識。 千本玉壽軒は季節の練り切り以外にも干菓子も美味しそうだから、落ち着いたら行ってみたいな。

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