根を下ろせるか

おいしい日記

三条河原町にフルーツ大福のお店が新しくオープンしていた。

子供のころからいちご大福が好き。近くの和菓子屋さんが冬から春にかけていちご大福を販売していて、母がよくおやつに買ってきてくれた。子供の手にも小ぶりなサイズだったけど、販売期間の短さもあって今でもすごく特別なイメージ。

子供のころはいちご以外のフルーツを入れた大福は見かけなかった。こんなに色んなフルーツの大福を販売するお店、いつごろから増え始めたんだろうか。

運営は株式会社aohanaで、飲食店の他にWEBマーケティング事業も行っているらしい。「【京都】フルーツ大福 果寿庵」という屋号だけど、今年の9月に福島県に第1号店をオープン。京都には11月に二条と三条河原町、北大路に店舗をオープンさせている。公式ホームページを見ると仙台にも出店予定とのこと。ちなみに本社は愛知県。

京都でできた店じゃないどころか、京都府産の果物を使っているというわけでもなさそう。屋号の「京都」は何から取ったんだ?こういうところは目をつぶった方がいいんだろうか。

ラインナップは季節ごとに変わるらしく、私が行ったときは8種類ぐらいが販売されていた。その中からいちご(とちおとめ)と完熟パインを選択。果寿庵になる前は何の店だったかさっぱり思い出せないが、タバコ屋のようなすさまじい狭小物件なので、どこかで作ったものを搬送しているみたい。

果寿庵は商品を購入すると、大福を半分にするための餅切り糸をつけてくれる。切断面が綺麗になるらしいので、インスタに載せたい人にはありがたいだろうな。

私も挑戦してみたところ、いちごはすんなり切断することができた。パイナップルは繊維が多いからかなかなかうまくいかず、中身が少し潰れてしまった。綺麗な断面図を拝めるかどうかは中のフルーツによるところが大きいと思う。あと、餅切り糸は購入分付けてくれるわけではない。(おそらく。何個以上だったら糸を何個、というルールがあるのかもしれない)。そのため、別のフルーツを切った糸を使いたくない場合、事前に購入した大福分ほしい旨を伝えた方がいい。(糸はそこそこ長いので、気を付けて使えば1本で2つは切れると思う。)

商品は個包装されて、シールには中のフルーツと花言葉が記載されている。ちなみに完熟パインは「完璧・最愛の人」、とちおとめは「尊敬・愛情」とのこと。大福自体はフルーツを白あんで包み、それをさらにもちでくるんだよくあるもの。中の白あんは甘さ控えめで、外側のもちも含めて層としては薄いため、果物の味をダイレクトに味わうことができる。完熟パインは【完熟】とあるだけあって甘い。ほのかな酸味も感じる。とちおとめはいちごが肉厚でみずみずしくておいしい。

…おいしいのだけど、とちおとめは1個630円。(パインは300円台後半だった気がする)いちごは確かにおいしかった。スーパーで買うのより格段に味が良かったし、会社としても果物には割とこだわっているらしい。良いものを作った人には還元されるべきなのもよくわかっている。ただ、サイズとしてはかなり小ぶりのなので、どうしても「これで630円か…」という気持ちが拭えない。

繰り返すがフルーツはおいしい。良いものを使ってるんだと思う。ただフルーツ大福を販売している店舗は京都市内に他にもあるし、果寿庵に突出した何かがあるかと言われると今のところは不明。会社的にはさらなる出店を計画しているようなので、そうなると京都に来た観光客向けの店というわけでもない。かといって現時点では地元の人がリピーターになるような要素もないような…

目下気になるところは、来年の今頃まだ三条河原町に店舗が残っているかということです。

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